
こちらのお客様は伊豆高原のご自宅の大きなガラスの引き違いテラス戸が半年ほど前から曇り始め、汚れているわけではないので拭いても綺麗にならず、せっかくの外の海景色やお庭の薔薇も見えないのでお困りでした。ではなぜ窓ガラスがこのように曇ってしまうのでしょうか?
この引き違いテラス戸のガラスは2枚のガラスの間に中空層のある複層ガラス(ペアガラス)で、この中空層の部分に内部結露が発生しているために曇ってしまったのです。複層窓ガラスの中空層の部分に内部結露が発生する原因としては、ガラスとガラスの間にあるスペーサーとガラスを接着しているシーラーが紫外線や経年劣化により剥離してしまったり、ガラスにヒビが入ってその隙間から湿気が入ったりといった問題が多いようです。
サッシを新しく取り付ける場合、通常10年間メーカーによる保証が付帯しますが、こちらのお宅ではすでに20年以上が経過しており保証の対象外であったため自費による窓ガラス交換工事となりました。2024年も一定の断熱性能を満たす窓、サッシへのリフォームを行う場合に窓リノベ補助金を利用できる場合があり、以下の4つのオプションがあります:
1. 内窓を設置する
2. 窓ガラスを交換する
3. カバー工法により既存の窓枠に被せる形で新しいサッシと窓ガラスを取り付ける
4. はつり工法により既存の窓枠や内壁、外壁の一部を解体して新しいサッシと窓ガラスを取り付ける
こちらのお宅の場合、内窓を設置しても問題は解決しないので2〜4のオプションを検討した場合、非常に大きなガラスのテラス戸が東と南側の両面に並んでおり、3や4のオプションを選択した場合、既存のサッシ自体の断熱性能が窓リノベ補助金を利用できるレベルに満たないため内部結露の発生していない窓もすべて取り替えないといけなくなってしまい、莫大な費用がかかってしまいます。2の窓ガラス交換の場合でも既存のサッシ自体の断熱性能が窓リノベ補助金の対象とならないため、補助金を使ってリフォームすることは現実的でないと判断され、窓ガラスを高性能なLow-E、アルゴンガス入りのペアガラスに交換することになりました。
窓ガラス交換後はスッキリ綺麗に外の景色がよく見えるようになり、お客様にも喜んでいただけました。このお客様事例は戸建てのケースですが、マンションなどで窓やガラスのテラス戸を修理、リフォームする場合、内側からの工事で完結する内窓の取り付け、ガラス交換、カバー工法によるリフォームオプションもありますので是非お気軽にご相談ください。