ウッドデッキ:施工前
ウッドデッキ:施工前
イペ材のウッドデッキ:施工後
イペ材のウッドデッキ:施工後

伊豆高原の自然とアウトドアを楽しむための別荘でウッドデッキはとても人気がありますが、一方ウッドデッキの素材によっては耐久性に問題があったり塗装などのメンテナンスが大変だったりします。こちらのお客様も長年ウッドデッキのメンテナンスに頭をいためておられましたが、Atami Next Houseにご相談いただき、いくつかのデッキ素材を検討された結果イペ材でウッドデッキを作り直すことになりました。

イペ材は高密度で耐久性に優れ、防腐効果もある天然のフェノール化合物「ラパコール」を含むためシロアリや虫害にも強く、他の木材ではシーラーや塗装などの定期的なメンテナンスが必要ですがイペ材はその必要もなく耐用年数は30年以上、神戸ハーバーランド、海ほたるなどの日本の公共施設や世界中のボードウォークなどでも数多く使用されている主にブラジルで産出されるハードウッドです。

イペ材がいかに硬く目が詰まっているかを表す数値としてヤンカ硬度があります。ヤンカ硬度試験は、オーストリア生まれのアメリカの研究者ガブリエル・ヤンカによって作られたもので、木材のへこみや摩耗に対する抵抗力を測定します。この試験では直径11.28ミリメートルの鋼球を木材に半分埋め込むために必要な力を測定します。

イペ材のヤンカ硬度が16,390 N(ニュートン)に対し、杉は1,420 N(赤身と白身では異なりますが、平均値として挙げられている値を記載しています)とイペが11.5倍ほどの硬度を持っていることがわかります。イペ材は硬くて密度が高いため、重量も当然杉などと比較すると重く切りにくいので、既存のウッドデッキの支柱や土台の上にイペ材を使う場合には構造的にその重量を支えることができるかどうか注意が必要です。

こちらのお客様のケースでは既存のウッドデッキを全て取り壊して新しくイペ材を使用して作り直しました。イペのウッドデッキは塗装や防腐処理などの必要がないため、これまで頭を痛めておられたメンテナンスの心配をせずにアウトドアライフを楽しんでいただけます。

完成したイペ材のウッドデッキの階段
完成したイペ材のウッドデッキの階段